14秒に1人増え続けるエイズ孤児、未来につづく笑顔を支える
エイズ孤児支援NGO・PLASは、エイズ孤児が直面する問題の改善に取り組む国際協力NGOです。ウガンダ共和国、ケニア共和国でエイズ孤児の教育支援活動やエイズ啓発活動などを行っています。
◆ミッション 私たちの使命
HIV/エイズによって影響を受ける子どもたちが笑顔でいられる社会を実現する。
◆バリュー 私たちが大切にすること
・地域で子ども達が育つことを大切にします。
・地域と共に活動し、住民の自立を優先します。
・前向きにチャレンジし、成長しつづけます。
・人とのつながりを大切にし、お互いを尊重します。
◆事例からみるわたしの支援のバリュー ~ウガンダブレスド小学校の場合~
○地域と共に
2005年、学校には木材をただ組み上げた隙間だらけの教室しかなく、雨が降ると授業ができなくなってしまう状でした。そこで2006年春から、プラスは教室の全面改築を実施し、約1年半の支援で5つの教室を改築。この学校建設には地域から多くの住民がボランティアで参加。地域の大工さんも建設にボランティアで協力しました。
○自立を優先
プラスは建設と同時に、学校と共に、自立した学校経営、運営を目指して、様々な取り組みを行いました。会計帳簿をつける習慣づけから始め、学費の設定や学校の広報について等のアドバイスなど。そして、ブレスド小学校は、エイズ孤児でない生徒からは一定の学費を徴収し、エイズ孤児は無料で通える学校として運営を始めたのです。
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学校の運営能力が向上した結果、事業開始当時87名だった生徒が現在は187名(うち、エイズ孤児55人)まで増加。さらにプラスの支援を受けずに学校が独自で教室を増築し、教室数は8教室まで増えました。
○地域で子どもたちが育つ
そして2010年現在では、エイズ孤児の引き取り家庭からも理解が徐々に得られ、エイズ孤児を抱える一部の家庭は、一般家庭からの学費の半額を上限にして、払える分だけ学費を納めています。これは、支援開始時には考えられなかったことです。
「うちで引き取っていたエイズ孤児を、学費無料のこの学校に通わせよう」と考えていた家庭や、「校長から『エイズ孤児に教育を受けさせるように』と説かれたので、無料だし通わせている」と考えていた家庭が、現在は学費を負担し、エイズ孤児たちに教育を受けさせるための学校に通わせ続けているのです。
主な活動内容は以下。
特別なニーズは何ですか?
◆教育支援事業
○ウガンダ:BMTC小学校建設事業
・地域について
ルウェロ県は、1980年代に国内の混乱の中で、多くの住民が同じウガンダ人により虐殺され、財産や家畜を奪われた上に、子どもが少年兵や性的搾取の犠牲となった悲惨な経験を持つ地域。現在も、エイズ孤児をはじめ、多くの子どもが満足に教育を受けられないのが現状。
支援先について 地元住民によって設立された小学校、Basajjansolo Memorial Training Centre(通称BMTC小学校)。幼稚園も併設。将来的には、生徒を増やし、中等教育を受けることができなくても職を得たり、自分たちで職を創出したりできるよう、小学校高学年から職業訓練をカリキュラムに組み込み、職業訓練所を併設する予定。学校でのこのような取り組みは地域にも例に見ない、とてもユニークな試み。
・私たちの支援
5教室の建設を実施。また地域住民、生徒らへのエイズ啓発も同時に実施。
・活動地域
ウガンダ共和国ルウェロ県ガルウェロ地域
・支援期間
2008年8月~2013年3月
誰がコロンビア特別区のための設計を起草
○ウガンダ:ブレスド小学校建設事業
・地域について
ウガンダ首都のカンパラ郊外にあるスラムで、多くのエイズ孤児を抱えている。小学校が足りておらず、多くのエイズ孤児が教育を受けることができていないのが現状。
支援先について 地域住民によって設立された私立小学校。この学校は孤児と非孤児によって構成されており、エイズ孤児をはじめとする孤児は学費の免除などの優遇を受けることができる。地域でも質の高い教育を提供していると評価されている。また、引き取り先のないエイズ孤児は学校で引き取っている。
・支援の成果
教室の全面改築を行い、支援当初80名だった生徒は180名に。また、地域住民、生徒らへのエイズ啓発も実施。
・活動地域
ウガンダ共和国ワキソ県ナブウェル地域
・支援期間
2006年1月~2007年11月
○ケニア:マシワ小学校農業事業
・地域について
ウクワラ区の人口は約2万人で、そのうち約7000人が孤児、約3000人が60歳以上。さらに、孤児の約64%が60歳以上の高齢者によって世話をされているという状況。一家庭で10人以上の孤児を世話していることも少なくなく、エイズの蔓延により、エイズ孤児が増え、孤児の受け皿が不足しているのが現状。
・支援先について
マシワ小学校は農業が可能な土地を学校が所有しており、農業用水が地域から無料で供給されるため、学校で農業を営み、農作物の販売収益をエイズ孤児の制服代やテスト代に充て、エイズ孤児支援を行っている。
・支援の成果
農業による就学支援を行い、14名に制服を支援し、残りの農作物は給食に使われた。また、農業事業をステップに、その後マシワ小学校が主体的にケニア政府からエイズ孤児支援のための大規模な資金援助を獲得。それにより60名以上のエイズ孤児の制服や生活用品、教科書などの支援を実施。また支援後、生徒の成績が向上し、2010年県内のモデル校に指定され、教室の建設の支援を獲得。学校の主体的なエイズ孤児支援策を受け、プラスは2009年9月に支援を終了。
・活動地域
ケニア共和国ニャンザ州ウゲニャ県ウクワラ郡ウクワラ区
・支援期間
2007年1月~2009年9月
◆エイズ啓発
○ケニア:ウクワラ母子感染予防事業
・地域について
支援対象地域の人口は約6万人。この地域は、ケニアの中でもHIV感染率が非常に高く、ケニア全体でHIV感染率が約8.3%なのに比べて、この県はなんと38.4%。この地域では、およそ二人に一人の妊産婦が、病院に来て初めて母子感染について知るという現状があり、母子感染自体を知らない人が多いことが指摘されている。
・私たちの支援
地域のリーダーに対して、HIV/エイズや母子感染予防についての研修を行い50名の啓発リーダーを育成。啓発リーダーたちは、4、5名程度のグループを組み、地域で妊娠適齢期のカップルや夫婦、住民らに対して、啓発活動を実施。事業終了までに、累計37000人の住民に啓発活動を提供するのが目標。
・活動地域
ケニア共和国ニャンザ州ウゲニャ県ウクワラ郡
・支援期間
2008年11月~2014年3月
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